そして遂に、敵は全員地面に倒れた。 身体のあちこちに青アザができており、どれ程の衝撃を食らったか容易に想像できる。 「さてと……残るは君一人だけど?」 振り向き様に女子生徒を見る。 彼女は一歩ずつ後退りし、廉を凝視する。 「どう見ても"取り憑かれてる"よね。やっと思いっきり振り回す事ができるよ」 「……」 彼女が一歩下がれば、廉が一歩前へ進む。 踏み出す度に、足元の砂利が鳴る。