「なっ……」 『無理しなくていいよ。いくら戦いが好きだとは言え、ちょーっとコレはキツいよな』 「うっ……」 胸を押さえ、ずるずるとその場にしゃがみこむ。 息苦しくなり、廉は顔を上に向けた。 『そうそう。そのまま――眠れ』 「廉……?」 何が起こっているのか、さっぱり理解できないリュカ。 彼女は廉に近寄り、不安そうに顔を覗き込んだ。 廉はピクリとも反応しない。 小さく開けられた口から、微かに吐息が聞こえてくる。