鎌を握りしめ、廉が叫ぶ。 いつしか彼は、公園のフェンスと背中合わせになっていた。 金属の冷たい感触が、服を通して伝わってくる。 リュカは廉の問いに答えようとせず、押し黙ったままだった。 どうにか打開策を練ろうとしたが、こんな状況じゃ頭も働かない。 廉は苦々しく顔を歪めた。 その刹那。 『――だったらさ、オレに任せておけばいいんじゃない?』 頭に直接響いてくる声。 ドクンと、心臓が大きく鳴る。