「ヤバい!これはマズイ!」 「落ち着きなさいよ!」 迫ってくる人影。 廉は咄嗟に鎌の先端を敵に向けた。 それが一人の人間に当たり、彼の腕から血が流れ出た。 「え……?」 悪魔の魂に取り付かれた人は、攻撃しても血が出ない。 なのに、なぜか彼からは血が出た。 ただでさえ混乱状態だった廉は、更に取り乱した。 「それは攻撃しちゃダメ!ただの人間よ!誰かに操られてるだけ!」 「じゃあ、どうすればいいんだよ!」