「何事においても貪欲な人間なほど、悪魔の魂に取り憑かれやすくなる」 「へー……」 取り敢えず、頷いておく。 リュカはキュッと眉を寄せた。 「ちゃんと意味分かった上で、頷いてるのかしら……」 その問いに答えるでもなく、彼は鎌に付いているルビーを見つめていた。 今晩だけで、かなりの魂を刈った気がする。 廉の気のせいかもしれないが、昨日よりルビーが赤々としているような感じがした。