「わざわざ怪我してるところに触ることないだろー!!」 「うるさいわよ。いい、これから私の言った通りの方向へ鎌を振りなさい」 「え?何で?」 「何でって……アナタ見えてないんでしょ!?」 「何も見えてないけど……」 「だったら私の言うことを聞きなさい!!」 柳眉を逆立て、廉をたしなめる。 その威圧感に気圧されたのか、廉は素直に前を向いた。 「そう。それでいいのよ」 「上から目線、腹立つなー」