「行きましょう。このままだと、街の人が危ないわ」 「……」 「たくさん刈れば、アナタの呪いも早く解けるのよ」 「そうだけど……」 分かってはいるが、なかなか行動に移せない。 廉は呆然と、公園の明かりを見つめていた。 リュカはため息をつき、廉の目の前に立った。 羽を動かし、真顔で彼の目を見る。 次の瞬間、彼女は廉の左目に、自分の右手をかざした。