「今オレに笑いかけてくれたよ!」 「勘違いすんなよ。お前じゃない、俺にだ」 「何だよ!中の上とか言いつつ、興味津々じゃねーか!」 「当たり前だ。誰も興味ないなんて言ってないだろ?」 不毛な言い争い。 いつもの事だが、収拾がつかない。 「いい加減にしなよね」 周りが見えない二人の様子を見た楓が、呆れたように声を掛けてきた。 無言で振り向く二人。 「新しく仲間が来て、浮かれるのは分かるけどさぁ……」