いつものやり取り。 しかし、廉の心にある疑問が浮かび上がった。 「コイツ、リュカの事が見えてるんじゃ……」 「何だって?」 リュカと正紀が同時に口を開く。 廉は慌てて首を振った。 「な、何でもねーよ!」 「動揺しすぎ」 「バレバレね」 楽しそうに笑うリュカ、ぶっきらぼうに言う正紀。 廉が反論をしようとしたその時、担任が教室に入ってきた。