「それ、マジな話なのか!?」 「んなわけねぇよ。仮定の話だ」 「何だ。つまんね」 ガタリと肩を落とし、椅子に座り直す。 半分期待していただけに、そう言われると地味に凹む。 「元気出せよ。当たりかもしれないだろ」 「地味に期待させるようなこと言うなよ」 廉は大げさにため息をつく。 その様子を黙って見ていた正紀だったが、やがて自分の身の回りの準備を始めた。