「何が?」 「不自然に追加された席。もしかしたら、転校生が来るかもしれないとか」 「まぁ、ちょっとは考えた」 「それがカワイイ女の子かもしれないとか」 「なんだって!?」 ガタッと音を立てながら、廉は立ち上がった。 その拍子に、廉の肩に乗っていたリュカが弾き飛ばされる。 しかし、そんなことに構っている暇ではない。 廉は正紀に詰め寄った。