翌日。 廉は眠い目を擦りながら学校へ登校した。 自転車も危なっかしく、ヨロヨロしながらこいでいた。 「眠いー」 ぼやきながら机に伏せる。 そんな彼の頭をリュカがひっぱたいた。 「起きなさいよ。だらしない」 「……」 リュカの姿は一般人には見えない。 ここで廉が返事をすると、何だか怪しい人に見られてしまう。 彼は無視することを決め込んだ。