佇む人影。 "人"に見えるが、もうソレは理性を失っており、怪物化している。 廉を見るなり、いきなり襲ってきた。 「へっ!今日のは活きがいいな」 唇をペロリと舐め、鎌を構える。 今の彼は、獲物を狙うライオンを彷彿させる。 相手は廉に掴みかかろうと右手を伸ばす。 彼はそれを右に避け、大鎌を振りかざした。 猫背気味だった相手の背中に鎌が当たり、奴は痛みに呻いた。 その隙を狙い、ためらいもなく首に向かって鎌を振り上げた。