「簡単に言いやがって……アイツら何だよ」

二人の方をちらっと見る。
そんな彼の肩を、光の玉が掠めた。

「よそ見はダメよ」

「……分かってる」

小さく答え、カトレアの方を向く。

相手が女子だからか、はたまた知り合いだからか手の力が抜ける。

やらなくちゃいけないと分かっている。
それでも、思った通りに身体が動かない。

「躊躇してるの?」

「いや、そんなワケじゃ……」

「だったら、アナタの"本気"私に見せてよ」

「……」

彼女をキッと睨む。
カトレアはにっこりと笑った。

「そう、そうの目よ。ほら、こっちへおいで」

「だぁーっ!ナメんな!」