「まぁ、あながち間違ってはいないかしら」 「……」 廉の顔がサッと青くなる。 そんな彼を見て、リュカはクククと笑った。 「大丈夫。もう既に、アナタはテストに合格してるから」 「へ?いつテストなんかしたんだよ?」 「秘密。そのうち分かるときが来るわ」 すぐに話を逸らされてしまう。 廉が文句を言おうとしたその時。 「――気配がする」 途端に真剣な顔になる彼女。 廉の顔色も変わった。