拳銃と大鎌。
飛び道具で無い鎌の方が、圧倒的に不利なはずだ。

しかし、レンの方が正紀より上をいっていた。

正紀の顔がどんどん険しくなっていく。
売られた喧嘩は買う主義だ。

正紀は弾を装填し、レンに銃を向けた。

「分かった。じゃあ、殺す気でやる」

「……そうこなくっちゃ」

レンは唇を舐め、鎌を構えた。
その顔は、楽しそうに笑っていた。

「せっかく命懸ける気になったんだ……たっぷり楽しませてくれよな?」

「ハッ!デカイ口叩けるのも今のうちだぜ?」

見えない火花が二人の間に散る。

レンが真面目な顔になる。
それと同時に、正紀は彼の心臓に向けて撃ち込んだ。

それをかわしながら正紀に近寄る。