「オレの仕事は終了!後は……」

任せた、と言おうとした瞬間、リュカに物凄い剣幕で睨まれた。

「だって、これ以上どうしろって言うんだよ!」

「……それもそうね」

リュカはフッと息を吐き、前髪を飛ばす。
廉も大げさに息を吐いた。

その時。

『――お疲れ様』

頭に響いてくるレンの声。
廉は目を見開き、頭を押さえた。

「なっ……廉!」

正紀が彼の肩をバシバシ叩く。
それでも廉の表情は変わらぬまま。

『遂に100個。おめでとう』

「う、るさい……」

頭にガンガン響く。
頭が痛い。

『目的は達成された。もう君は……いらない存在だ』

「やめっ……」

廉が痙攣を起こす。
彼は再び床に手をつき、激しく咳き込み始めた。