「あと、もう1つお願いがあるんだけどいいかな?」

「何?」

「私の事も、名前で呼んで欲しいかな……」

まだ若干だが頬が赤い。
別に何の抵抗もない廉は、アッサリと頷いた。

「いいよ!えーっと……蘭ちゃんだっけ?」

「呼び捨てでいいよ。廉くん、改めて宜しくね!」

「おう!」

何だかこそばゆい感じがする。
廉はにやけそうになるのを必死で抑え、元気よく頷いた。

蘭は廉の左頬にガーゼを貼り、手をパシンと叩いた。

「これでよし!終わったよ」

「あぁ。ありがとう」

「多分、明日頃には外せると思うよ」

「マジでか。サンキューな!」