* 「――さて、最後は佐藤、お前だけだ」 リュカがせっせと癒しの呪文をかけている間、正紀は楓に向かって言い放った。 今までポカンとしていた彼女だったが、彼の言葉を聞くなり目を三日月にした。 「そっかぁ……私だけ、ね」 「そうだ。とっとと観念しろ」 何の躊躇も無しに、正紀は楓に銃を向ける。 そんな彼を、廉は複雑そうな面持ちで眺めていた。 なぜ、アイツはためらいもなく彼女に凶器を向けられるのだろうか。 口を曲げる廉。 そんな彼に正紀の声が掛かる。