「あわ……え?おま……」
訊きたい事がたくさんありすぎて、上手く口が回らない。
正紀は銃を腰に仕舞い、尻餅をついている廉に近寄ると、右手を差し出した。
「何でって訊きたそうな顔だな」
「あ、当たり前だろ!」
「全部後で説明する。今は我慢しろ」
廉は正紀の右手を握り、彼に引っ張ってもらうような形で立ち上がった。
緊張と混乱、そして安心感で足が震える。
廉を立ち上がらせると、正紀は左手に持っていた拳銃の弾倉を開けた。
使い古した弾が落ちてくる。
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