その時。 「お願いだから……殺さないで……」 彼女の口から発せられた、弱々しい言葉。 廉は足を止め、首をかしげた。 「まだこの子、意思があるのかな?」 「……いいえ。多分無いわ」 廉に尋ねられ、リュカは首を横に振った。 その言葉に廉が驚いた顔をする。 「だって昨日は……」 「意思があるような兆しが見えないの。言葉に心がこもってない」 「そっか……」 「だから、思う存分振り回しなさい」