『桜…つまりあんたはここへ男あさりに来たわけね?』

「ち…違うよ皐ちゃん!
あたしは真面目に音楽の勉強がしたくてきたわけで!!」

ガチャー

『そりゃあ良かったよ!
もう一目惚れとかはやめなよ?桜
次は相手をよく見抜いてから…
って聞いてる?』

「……」

目が合ってしまった。
瞳の綺麗な男の子とー。
え?
何?
何で?
こっちに来る~~~~

『皐!!!!
皐だろ??』

『亮?』

『そーだよ亮だよ!
何か久しぶり~
中学の卒業いらい?』

『最悪…
また騒がしいのが一人増えたよ…』

皐ちゃんてはこんな切り札を隠し持っていたなんてあたしは初めて知った。
亮と言う人はあたしの方をみて

『あっ友達?
騒がしいの?
名前は?』

と聞いてきた。
あたしは持ち前の営業スマイルで

「水無月桜です。
はじめまして!」
と自己紹介をした。

『遠藤亮です。
よろしく
友達紹介するからこっちに座りなよ!』

笑顔も素敵な遠藤クン。
のちに、あたしの彼氏になる人だとは思ってもいなかったです。

『はじめまして!
高倉涼介です』

こうしてあたしのハッピーキャンパスライフの幕開けだったのです。