「別に?ただの暇つぶし」
「暇つぶしで俺らを巻き込むなよ!!!」
気怠そうに言う新に、ゆうちゃんは声を張り上げて怒鳴る。
「俺、熱いのは嫌いなんだよねぇ…。つか、榎本と同じこと言ってんじゃねえ」
「は…?」
私を見るゆうちゃんに、私は苦笑いで「あはは…」とだけ返す。
確かに、放送室で私も新にゆうちゃんと同じことを言ったんだ。
「ま、いいや。んじゃ、ピー。告白タイム終わり」
「へ、」
あまりにも呆気なく終了したゲームに、私は呆けた声を出す。
それと同時くらいに、
ピ――――――ッ!!!!
また耳をつんざくような笛の音が流れた。
それにまた反射的に耳を塞げば、
「今回、出来たカップルは6組。じゃ、告白タイム終わります」
ブチッ…
…新の声を合図に、告白タイムは終了した…。

