―――――
――
「…なんなのよ」
暇つぶしって…!あの最低ヤローめ!
ぜっったい許さないんだから!
ふんふんと鼻息荒く、ズカズカと廊下を歩いていた時だった。
バタバタバタ…
後ろの方から、走ってくる足音がする。
反射的に後ろを振り向くと、一人の男子がこっちに迫ってきていて…。
どうしよう…見つかった!
バタバタとこっちに走ってくる男子にたいして、どうしようと私は慌てふためく。
に、逃げよう…っ!
そう思った時だった。
バタバタバタ………
「………」
男子はそのまま私をスルーして、廊下の曲がり角に消えていった。
…今、確かに私の横素通りしたよね?
別に、見つかったら告白されるとか、そこまで自意識過剰なワケじゃないけど…。
なんか…
虚しい…。

