「おはよう、ウララ!」


教室に入るなり、背中に衝撃を感じた。
後ろを見てみると、同じクラスの百亜(ももあ)が私の背中にへばりついていた。
人ひとり分の重みを背中に感じる。百亜、また太った。


「おはよう、百亜」


早く離れて、その言葉をぐっと呑み込んで笑顔を見せた。重いんだよ、察しろよ!

百亜は私から離れた。
心底嬉しそうだ。
この子は本当に私が大好きだから。しょうがない。
私は百亜を許した。