「あー……言い忘れ。
実は今、新垣も来てるんだ。
この病院に。」
「はっ、はあぁ??!!」
一瞬で上体を起こす。
腕とか背中とかが痛かったけど、
それより…………
「なんで、七虹がっ!!」
「なんでって……
翠に言ったらさ、あの2人一緒に居たみたいで、新垣が行くって聞かなくなっちまって……
けど、お前見るなり泣き出して、
落ち着くまで翠とロビーにいるって。」
「な、な………」
言葉を失う。
こんな姿……
それに、浅野との事……
見せたくも無いし、
聞かせたくもなかったのに……
ドサ、と
今度は体をベッドに沈めると、
また鈍く痛む。
顔を歪ませると、竜も心配そうに俺を見た。
(何、やってんだろうな…俺。)
七虹に、浅野の告白の真意が知れたなら、
今日浅野と揉め事になった意味がない。
「新垣には、傷付かない方法で告白を撤回しろ。」
俺は浅野にそう訴えたのだから……。
結局、傷つくには、俺の体でも、
浅野でも、周りの奴らでもなくて……
俺が一番守りたかった、
七虹になってしまった………

