男「な、何で俺はここにいるんだ?」
風「何でってお前達がケンカ売ってきたんだろっ」
折「待て風吹、何か様子がおかしい。」




確かに普通ケンカを売ってきた相手が多少頭を打った程度(多少ではなさそうだが…、)で記憶は飛んだりしない。




折「おい、お前何で俺達を襲った?」
男「分からねぇ、何故こんなとこにいてこんなにケガしてんのも…、」
浅「ケガの原因は後で…、」
風「なに寝ぼけたこと言ってやがるっ!!」




しかし相手も嘘を言ってる様には見えなかった。
あるいは操られていたりとか。
しかしそんなものあり得ない。




浅「最後に記憶にあるのは?」
男「体育館で変な男が手を振ったら急に頭痛がした…ところしか記憶が無い。」
風「体育館!?」




風吹は体育館と言う単語を聞いただけで男の胸ぐらを掴んだ。
俺は怯えて固まっている。



風「お前達が草川を連れて行ったんだなっ!?」
男「ひっ!?」
折「落ち着け風吹!!」




今にも男を殴りそうな風吹を後ろから抑える折原。
完全に敵意むき出しで男に食って掛かる。
折原は抑える力を強くする。




浅「あなた達は高校生の男子生徒を連れて行ったのですか?」
男「おぉ、ボスに言われてな…、」
浅「教えて下さい。体育館とはどこの?」
男「体育館は…、」