イライラしながらパンを口に詰め込み校長室を出る。
行き先はベッドがある所。



海「たのもー!!」




ノックせずに保健室の扉を開ける。
すると机に向かって書き物をしていた人物が振り向く。
保健の先生こと上菊尋-ウエキクヒロだ。
上菊はため息をつき話しかける。




上「どうしたの校長?」
海「荒木がうざいからベッドで寝る。」
上「子供じゃないんだから…、」




彼女はまたため息をつき頭を抱える。
実は校長は保健室に行っては仮眠をとり愚痴を言って帰るという事を毎日繰り返していた。
ベッドに座り早速愚痴を漏らした。




海「聞いてくれっあいつF組止めろうるさいんだ。私は絶対に止めない。」
上「またなの?何でそこまで嫌なのかしら?」
海「知らん。今F組を止めたらあいつらが可哀想だ。」



ふふふっと上菊は笑った。
笑われたことに少しイラッときて上菊にくってかかる。




海「何だよ!!」
上「いや、本当にF組好きね。」
海「大好きだぞ(色んな意味で)ww」
上「でしょうね。何だかんだ言って馬場先生も岸太先生もF組好きよねぇww」
海「馬場っちもキッシーも意外と好きだよねww」




そう言って2人で爆笑。
授業が始まったので保健室には生徒はいなく先生2人の笑い声が響いた。




海「F組生徒も先生好きだからなww」
上「わかるぅww」
「「わははははっ!!」」






−その頃−






岸「は、くしゅんっ!!」
平「風邪ですか?」
岸「う〜ん…、風邪かな?」



馬「べっくしょんっオラァ!!」
鈴「先生風邪k…へくしょんっ!!」
藤「そうゆうお前も…っくしょん」
優「あははっ藤本もじゃん…、へ、へくしょん」
浅「くしゅんっ…あ、私もww」
折「しゅんっ…、」
馬「風邪か噂か?」
杉「どっちにしろ嫌だね。くしゅんっ」




全員でくしゃみをしていた。





保健室で愚痴を言っていると1人の生徒が入ってきた。
綺麗な青い髪を揺らし少し鋭い猫目の男子生徒。
海堀は頭をフル回転して男子生徒の名前を思い出す。
実は海堀はこの学校の生徒の顔と名前を覚えている。
ちゃんと校長らしい事をしていた。




海「確か…風吹龍?」
風「あ?こーちょーじゃん、」
上「こらっ仮にも校長よ!!」
海「フォローになってない…、」




男子生徒、風吹龍-フブキリュウはこの学校の中でも有名の不良である。
最近は結構丸くなったと感じる。




風「そんな事より草川は?あいつ保健委員だろ?」
上「まだ授業中よ…、」
風「あぁ、そうだった」
海「おいおい大丈夫かよww」
風「こんな所でサボってるこーちょーに言われたかねぇよww」
海「何だと!!サボってない休憩だっ」
上「説得力がないわ…、」
海「ぐっ……、」
風「ぶははははぁ!!ざまぁ!!」
海「風吹おまえ…っ」
※校長です↑。




2人の間に上菊が入り喧嘩になりつつある言い争いを止める。
「子供じゃないんだから…、」とか言いって呆れていた。




海「子供じゃないしぃ〜」
風「そうゆー事を言ってるやつが子供なんだよ。」
海「風吹ぃ」
※校長です↑。
上「やめなさい!!」
「「ゴフッ!!」」




終わらない戦いに上菊は2人にチョップを繰り出した。※先生です。

そして2人は撃沈した。
そして上菊先生の説教が始まった。




上「ここは保健室!!もし具合の悪い人が来たらどうするの!?」
海「自分だってさっき爆笑してたじゃん…、」
上「何か言った?」
海「いえ…、」




上「だいたい風吹は生徒よ!!先生を崇めなさいっ!」
風「さっき生徒を殴った先生は誰だよ…、」
上「何か言った?」
風「いえ…、」




この説教は休み時間まで続いた。
説教から逃れ校長室まで戻ってきた。
そこでまた休憩という名の睡眠。
起きたらもう放課後になっていた。




海「……探究部いじりに行こう…、」






海「たのもー!!」
浅「校長先生!?どうしたのですか?」




中には浅井1人だけだった。
何やら書き物をしているようだった。
覗くと校内の地図だった。



海「ん?何をしてるんだ?」
浅「あぁ、何か千葉君の猫が依頼人の蝶々のロボットを追いかけてしまって…、」
海「アワビだったか?大変だな…、」
浅「いくらです。でも楽しいですよ皆といて、」
海「そうか…ならよかった。」





すると勢いよく扉が開いた。
そこには探究部の男メンバーが全員いた。




和「浅井いたよ、って」
鈴「こーちょー!!」
杉「なんでいるの?」
海「暇潰しwwおいでアワビィ〜」
「「いくらです。(だ)」」




よしよしとか言ってソファーでいくらを撫でている校長を見て動物好きなのがわかった。
暇潰しとか言いながらがっつり探究部に馴染んでいた。




海「私が買うなら犬だな柴犬だ柴!!」
浅「私もです柴犬大好きですよ。」
海「あったりまえだ、私の家系は皆柴好きだ。」




動物の話になり盛り上がる。
猫がいいだの犬だの鳥だの話しが尽きない。
すると扉が開き中から岸太が入ってきた。




岸「おい、お前ら帰れ!!って校長…、」
海「おうっキッシー!!」
「「キッシーって……、っぷぷっ」」
岸「だからその呼びかt「「あははっはははっ!!」」お前ら…、」
海「キッシーが怒った!!ww逃げるぞー!!」
「「おうっ!!ww」」
岸「待ちやがれっ」
「「逃げろー!!」」




その後走って転けるは笑いながら走ってわき腹痛くなるわで大変だった。

帰りの車で鼻歌を唄いながら上機嫌で帰っていた。
信号が赤になり止まる。
青になるまで待ってるとふと一枚の写真に目が行く。
その写真は海堀と1人の男性と女の子だった。




海「私も頑張らなきゃな…、」




微笑むと信号が青に変わり視線を前に戻す。
そして車を発進させた。




海「F組に負けてらんねぇな!!」




こうして校長、海堀の1日が終わる。
今日も色々あった1日だった。