平「ありがとうございました。お礼というわけではないですけどこれを、」
和「ありがとうございます。」
藤「おぉ茶ぁ〜」
鈴「天の恵みぃ」




少し体力も戻ってきたので部室で使う机やソファーを運ぶ(ワイワイとww)。
しかし彼らも疲れているので1人助っ人を呼んだ。




岸「先生を使うなんていい度胸してんじゃないか…、」
浅「すいません…、」
森「浅井が謝ることじゃないさ」
岸「お前が言える事じゃねぇよ!!!」
杉「口動かす前に進んでよ…、」
岸「テメェら…」




平山がいる前で先生と生徒の喧嘩勃発。
助っ人と言うのは我ら探究部の顧問岸太先生。
喧嘩してるが仲良しこよし。




平「先生すいません」
岸「いやいいんですよ、こいつらこき使って下さい。なるべくいっぱい。」
藤「ひどいぞ先生!!」
岸「るせぇ!!」
平「ふふっ仲いいですね。」



「「よくないです。」」





皆一斉にはもる。
びっくりするぐらい綺麗に。
平山もびっくりしていたがまた笑っていた。
もらった物を部室に持っていくため皆で力を合わせて運ぶ。しかし浅井は傍観ということで、




浅「手伝うよ?」
和「大丈夫、女の子にこんな重たいの持たせられないよ。」
浅「でも…、」
岸「大丈夫だ、見てみろ。」



先生が指を差した方向へむくとそこには頑張って机を運ぶ藤本の姿があった。




岸「あの藤本でも持てるから安心しろ。」
藤「聞こえてるぞ先生っ!!!"あの"ってなんだ"あの"って!!」




まぁ、なんとか部室まで運び一息。
ここからまた物を置く位置を考える。
黒板に部屋の図を描いてあーでもないこーでもないと考えて位置を決めた。




鈴「これはここでいいか?」
浅「うん、いいよ」
森「教室のドア直したぞぉ〜」
優「ドアがスーッていくぞ!」
浅「ありがとう、」




探究部はこうゆう時に団結力が強いなぁ、なんて皆を見ながら岸太は思った。
皆頑張ったので早く終わり椅子に座る。
綺麗になった新部室はいいものだった。
部活が終わるのにまだ少し時間があった。




千「ちょっとのんびりしていこう…、」
折「そーだな、」
優「俺眠い…、」
杉「僕も…、」
鈴「おやすみ…、」
岸「10分だけだぞ、」
森「おぉ…」




それぞれ各自自分の机に伏せ寝てしまった。
途中まで起きていた浅井もだんだん眠くなり机に伏せた。
そして瞼を閉じた。




浅「(おやすみなさい…)」




その後ちゃんと10分後に岸太が起こしたが誰1人起きなかった。
仕方がないと思った岸太は後30分延ばすことにした。



岸「(平和だな…、あいつも先生になってこーゆー気持ちになりたかったんだな…、)」




ぼーっと考えていると優木が寝言を言った。
ライトだのセカンドだの言っているので多分野球の夢でも見ているのだろう。




岸「あぁ、俺も戻りたいな。そしたら……、」




立ち上がり窓辺に近づく。
だんだん傾きかける夕日に寂しいものを感じた。
寝息しか聞こえない部屋は静かで騒がしい部室が恋しい。




岸「(助けられるかもな……、)」




岸太は静かに目を閉じた。







−おまけ−
岸「起きろ〜」
優「あと5分…、」
森「じゃあ俺10分〜」
岸「起きろ〜、起きないとデコピンするぞぉ」
「「起きました!!」」
岸「(単純なやつら…、)」