場所は変わって帰り道を皆で歩いていた。あまりこっちの方面に来たことがないらしい特に鈴神と優木がキョロキョロと辺りを見渡していた。そのキョロキョロレベルがMAXになったのは帰り道でもある商店街だった。


「すっげぇ!!」
「おぉ、ザ商店街だな」


皆の気分は郊外学習だった。ひとつひとつ店を見て色々な物を買っていた。そして全く前に進まない。

「すっげぇ、商店街があるなんて知らなかったな」
「鈴神君は電車通学だからね。こっち側来たことないんだね。」
「まぁな、電車通学といっても隣の駅だけど」


こんな大人数で商店街を歩くのは初めてで知り合いの店主さんから「どれが恋人なの?」とニヤニヤしながら聞かれた。ちゃんとそこは訂正し少し先を歩いている皆のところに行く。


「あぁ〜楽しかったぁ」
「うん、楽しかったな」


皆満足し両手には袋をもっていた。ただ帰るだけなのに大分時間がかかったが楽しかったのでよしとした。