今度は、私が助ける番。 「亘修太郎くんの病室はどこですか!」 「亘さんは…三階の…」 私は走る。 人にぶつかっても、走り続けた。 今修太郎くんに会わなかったら、もう会えない気がする。 「修太郎くん!」 思い切りドアを開ける。 みんながこちらを向く。 うう…恥ずかしい。 「修太郎、今いないよ。なに、彼女?」 そう言ったのは、多分修太郎くんと同じ病室の人。 「違います…」 少し照れながらそう言い、私はまた走った。