竹ちゃんは部屋から出て行く。 「竹ちゃん、ごめん…」 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。 何回も謝る。 許してとは言わない。 でも、違うの。 修太郎くんは違う。 好きなのは、愛しているのは… 「竹ちゃん…」 あなただけなんです。 涙が溢れ出す。 大切な人を傷つけた。 傷つけてしまった。 この夜、涙は自分じゃ止められないことを知りました。