涙が出た。 理由なんてない、ただ悲しかったの。 「ごめん、瑠衣。からかいすぎた」 違う、違うよ。 修太郎くんのせいじゃないんだよ。 「……帰ろうか」 私は首を縦に振った。 修太郎くんに手を引かれ、駅まで歩く。 修太郎くん、ごめん。 今の私は弱いです。 絶対とか、100%とか嫌いなのに、今だけはその言葉を必要とした私がいました。