「じゃあ、俺らそろそろ行くわ」


修太郎くんに手を引かれ、私も歩き出す。


振り向くと、未来ちゃんたちが手を振っていたので私も振り返した。


「修太郎くん、ちょっとはやい」


「ああ、ごめん」


修太郎くんの手が離れる。


触られていたところに、少し風が吹いた。