すると未来ちゃんは、また幸ちゃん(?)の腕を掴んだ。 「そしてこれが幸ちゃん!本名はコウザブロウ」 コウザブロウ…! 笑っちゃダメ。 笑っちゃダメ! でも無理! 「コウ、ザブロウ…?」 ちょっと笑い混じりになってしまった。 「違う違う。幸野 竹」 なるほど、幸ちゃんは名字だったのか。 「じゃあ竹ちゃんだ」 「うん、だね」 私の言葉に、竹ちゃんは優しい笑顔を向けた。