9時5分。 私は、私ってバレないようにダテメガネとカツラを被って大木へ向かう。 修太郎くんはあくびをしながら待っていた。 寝癖ついてるし…起きたばっかって感じ。 私は後ろからそっと近付く。 「ばあ!」 「わあっ!」 修太郎くんはびっくりしたようだ。 うん、けっこう楽しい。