「ぇえっと高橋美波...高橋~...あった!1年B組!南校舎の端っこかぁ。」
あたしはクラス表をじっと眺めて知り合いがいないか探した。
端から端まで見て1つの名前に目を奪われた。
竹内…葵?ま、まさかね~。いるわけなぃもん。
でも、もし葵がいたら。って期待する自分もいた。


「南校舎ってどこにあるの~?」
15分たった今、南校舎を探せずにグルグル歩き回っていた。
だってここの学校広すぎ…
あたしはその場に座りこんだ。
式まであと5分しかないのにこの状態じゃ間に合わない事が分かって
泣きたくなった。
「校舎のバカ~!あたしのバカ~!」
「なにがバカだって?」
ぇ?顔をあげるとさっき会ったイケメンの男子がいた。
「げっ、さっきの冷たい男…」
「あ?」
「ぎゃ!なんでもない~」
危なっ!あたしは思った事を口に出す癖がぁる。
この癖、なんとかしたい。
「なにしとん?式始まるで?」
「知ってる。この学校広いから迷ったの…そっちこそ何してんの?」
「はは。変わってねぇな。俺は屋上行くとこだけど?」
変わってない?変わってないってどうゆう意味?
「何?変わってないってどうゆう意味?!」
「そのうち分かるわ」
そう行って彼は歩いて行く。
「ちょっと!式の場所教えて~」
「着いてこい。」
あたしゎ渋々着いて行った。