「わかりました。今すぐ行きますので…」 と言い残し、一方的に電話を切られた。 まぁ、とりあえず移動すっか… こんな血だらけの奴らの近くにいてもなんだしな… 彼女を抱えて別の場所に移ろうと歩きだした途端、目の前にリムジンが止まった。 そして中から一人の男が出てきた。 少し警戒したものの、すぐに電話で話した執事だと気ずく。 「ご迷惑おかけして、申し訳ございません…笹本 雷様」 「…っなんで…俺だと!?」 「さぁ、何故でしょう」 と皮肉っぽく笑う執事。