「あなた、さっきから何百面相しちゃってんの?」



と笑いながら話しかけてきた。



「…はぁ!?」



「そんなに怖い顔しなくても…。事実を述べただけですけど」



とまた笑ってきた。



面倒くさくなり、彼女を軽く睨み付けた。



「まぁ、なにがともあれこのことは口外しないでほしいんだけど……っ……ヤバッ…」



「危なっ!!」



倒れそうな彼女を間一髪で受け止めた。



「おい、大丈夫か!?」



今さっきので怪我したか?



そう思ったが、あれを見た限り彼女の体に怪我をすることはない。