それは一瞬の出来事だった。



彼女は、しばらく倒れている男たちを蔑んだ目で見ていた。



しかし、その目をふと俺の方に向ける。



は?



俺の気配に気ずいてる!?



まさか…



そう考えている俺とは裏腹に、彼女の口が開いた。



「そこにいるあなた、出てきて」



やはり、気ずいてたようだ…



俺はしぶしぶ物陰から姿を見せた。



そんな俺に驚いた様子も見せず、俺の元へ歩いてくる。



……っ…!!!!