俺が、「ええ、構いませんよ」と言うと、執事はそそくさと屋敷の中に入って行った。 あの執事何歳だろ… 見た目は俺とぜんぜん変わらねぇな… しばらくして執事が戻ってきた。 「ご案内します。着いてきてください」 そう言い、雪を持ち上げようとすると、雪の手が俺の服の裾を握ってたため運ぼうにも運べなかった。 「雪様があなたに心をお許しになるとは…。 お手数をおかけますが、雪様を運んでくださいませんか」 と苦笑いをして、歩きだした。