ようやく聞こえなくなったのは、 7時ごろ。 約3時間。 弟たちは安心した表情を見せた。 しばらくしてから、ドアをノックする音が聞こえた。 ドアを開けると母だった。 「さっきはごめんね。」 と、目を真っ赤にさせ、 どれだけ叫んだのだろうかと思う、 今にもまた泣き出しそうなカラカラした声。 だけど、母の一言が 私たちを動揺させた。