ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!!
絶え間なく鳴り響くその機械音に顔をしかめる彼らと一匹。立ち上がったのは熊谷さんである。
下のロビーに繋がるそれを操作してなにやら叫んでいる。普通に喋ればいいのに。
少ししてやりきった感を見せる熊谷さんは「敬、来るから」なんて言う。それに興味無さげに頷く彼。
「うんうん。あ、こっちおいでコト」
「……(話の流れがつかめない)…いやですよ」
「うん、騒がないでね」
嫌だといってるのに強引に迫りくる彼は立ち上がったと思ったらそのまま彼女を抱き上げて足の間に座らせた。
「ちょ、先生」
「(痩せたな…)後で買い物行こうか」
「セクハラですよ」
「かわいーね」
彼の無駄に長い脚でガッチリ下半身を押さえられていて、ならば手をと思ったら後ろから抱き締められて身動きができない。
熊谷さんは冷めた目をして見てるだけだし助けてくれる気配がない。
離れていた分を埋めるようにスキンシップが激しい彼はしきりに可愛い可愛いと言いまくる。最早抵抗する力だって無駄に思える。

