‐彼と彼女の恋物語‐




やっと伝えることが出来たことが一気に心を軽くする。今なら、何でもできそうな気がする。


瞳と瞳を合わせて超至近距離で見つめ会えば彼がそっと髪を撫でて触れるようなキスを唇にする。


睫毛が濡れて、頬が紅潮し、下から見つめられたら口づけだってしたくなるのは致し方ない。



「先生」

「んー」

「傍に、いたいです」

「いてよ」

「一緒にご飯、食べたいです」

「うん、食べよ」

「手を繋いで、寝たい、です」

「ほんと?嬉しいこと聞いちゃった」



くすり、と柔らかい笑みを溢す彼はミーヤの背中に置かれた華奢なそれの上に自分のものを重ねて、きゅっと握る。



「もう、……離してやらない」



台詞とまったく噛み合わない目尻の下がっただらしない笑顔が大好きだと感じた、冬の午後。