「そうじゃないの?」 「でも大変だよなぁ。求婚の為に村を回ってるだなんて」 「物好きな王子様も居るもんだね、たっく、あんたが女だったら……」 御母様に睨まれます。 求婚の為に村を回って居るだなんて、本当に物好きな方ですね。 そこらの金持ちと婚約すればいいものを。 「やめなさい。……たしか年は11歳だったかな?」 「若いじゃないの」 正直びっくりです。 王子様が自分自身と年齢がほとんど変わらないだなんて。 まぁ……僕は残念ながら男ですから関係、ないですけどね。