帰ってからというもの、私は上機嫌だった。


疲れているけど、気分はハッピー。

だって、私の携帯には、朝倉さんのアドレスが入ったから。


朝倉さんの事が好きなのかなって思ったのは、ついさっき。

それからというもの、私の頭の中は朝倉さんでいっぱいだった。


なんて単純な女なんだろう。

でも、誰でもいいってわけじゃない。

きっと、相手が朝倉さんだから。
だから私、こんなにおかしいのかもしれない。


メール、しても大丈夫かな?

起きてるかな?


って思いながらも、私の指は勝手に文字を打っていた。


[こんばんは! アドレス、教えてくれてありがとうございました♪ これから仲良くしてください!]


…ちょっと、なれなれしいかな。


[こんばんは。今日もお疲れ様です。明日もよろしくお願いします。]


……暗い。

どーしよー…、なんて打とう…。

と考えていると、一通のメールが届いた。


「朝倉さん!?」

どんなメールを送ろうか悩んでいた相手からのメールで、私はおもわず飛び起きた。


[こんばんは。起きてる? 今日はお疲れ様。明日もシフト入ってたよね? これから、よろしくね]

~~~!


こんな何気ないメールでも喜んでいる自分がいる。


[朝倉さんも、お疲れ様です! 明日も入ってます! これからヘマするかもですが、末長くよろしくお願いします(笑)]


こんなんでいーかなっ?


「そーしんっ!」


送信完了の文字を見て、私は眠りについた。