「何?」
「1年の子が呼んでるよ」
「1年?」
誰だろう。
実行委員会の人かな?
返事をして、そこに向かった。
あたしを呼んでいたのは、男の子。
「…げ」
「おはようございます、先輩♪」
…谷原だった。
朝から、何しに?
……いや、何を言いに?
「…何?」
昨日の事もあったからか、ついキツイ口調になってしまう。
「まぁ、特に用はないいですがね。先輩、いるかな~って思って」
「なら来ないでよ!あたしだって、いろいろ忙しいんだから」
あ、言えた。
やった!言い返した!!
満足感。
でも、谷原はへらっと笑った。
「へぇ。一体、何をしてたんですか?」
…コイツは、なんでこんなに人をイライラさせる事が得意なんだろうか。
でも、あたしは大人だ。
こんな事でキレたらダメ。
「文化祭の事を考えてたの。実行委員長だし」
「昨日の今日で、ずいぶんやる気が違いますね~?」
…やばい、本気でムカつく。
コイツ、わざと?