――なんて思って5分後。
話し合いは終わった。


次の集まりは、文化祭で何を出展するかを報告。

つまり、明後日。


明日はどこの学年もHRあるからね。



ふぅっと息をついて会議室を出る。


…ドアを開けると、そこには谷原の姿があった。


谷原は可愛い顔で笑う。



「先輩、お疲れ様です」

「あ、うん。お疲れ様」


それを言うために、わざわざ?

なんだ。顔可愛いくせに、なかなかいい子じゃん。



「すごいですよね、先輩。2年生なのに、実行委員長なんて」

「そんな褒められる事でも〜」


なんて言うけど、内心めっちゃ嬉しい。

こんなふうに言われると、実行委員長になってよかったって思う。


谷原は、ニコニコ顔であたしを見つめる。


…に、しても。いつまで見てるの?


あたしも谷原に笑いかけてみる。

谷原は微動だにしなかった。


……帰らないの?


そう聞こうと口を開きかけた。



「で、本音はなんですか?」

「は?」


……本音?