「――た、橘!!」
「は、はいっ」
「お、お、…」
カァー…と、さらに顔を赤らめる。
私も、赤い顔で川口くんをみつめた。
…深呼吸をして、再び私に目を向けた。
「俺!! 橘の事がす、好きや!!」
ワォーーン……。
―――住宅街に、川口くんの告白が響いた。
…いろんな意味で、恥ずかしいっていうか、照れるっていうか…。
でも…
「…嬉しい」
「えっ?」
「やっぱり、本当だったんだね」
自然に笑顔が出る。
でも、まだ顔は熱い…。
私の返事に、川口くんはみるみると笑顔になっていく。
「ほ、ホンマ!?」
「ほんま」
オウム返しにしてみる。
すると、川口くんはハッと目を見開いた。
「……おおきに」
急に、小声になっちゃった…。
あ。住宅街って、思い出したのかな…。
川口くんと、両想い。
うわ、すごく嬉しい…。



