「あ。麻友も、最近この辺にできた、美味しいソフトクリーム食べに来たの?」

「ソフト、クリーム…?」

「んっ?あれ、川口じゃん」


奈波が私の後ろを見ながら言う。

私は、一気に血の気が引いた気がした。


…これじゃ、中学の時と同じになっちゃう…!

何か言い訳を……――、偶然一緒になっただけ!


「そういえば、麻友と川口って最近仲良しだよね」


柚稀がソフトクリームを舐めながら言った。


「あ、そう言われればそうだね」


ダメ。やだ。
柚稀、奈波…。

違うよ?
私、そんなつもりじゃなかったんだよ?
私は…―――



「柚稀と奈波が、大好きなの!」


だから、行かないで。

川口くんがいるから。なんて、思わないで…。



でも

2人は笑顔だった。


「やっべ。あたし、告白されちったよ〜」

「バカ奈波。麻友は、私の事が好きなの」

「えーっ!?あ、そうそう麻友。あんた、川口の事どう思ってんのさ?」

「えっ…?」


それは、どういう意味なんだろう…。

しかも、川口くんがいる前で…。


…疑いたくないけど。
試されてる?